YUKI皮フ科形成外科

ミラドライ(わきが・多汗症治療)
切らないわき汗・ニオイ治療

ミラドライ (miraDry)とは?

皮膚を切らずにワキガ(腋臭症)多汗症治療が可能な機器です。
医療機器、電子レンジ等に広く用いられるマイクロ波(電磁波)を利用して、汗腺にある水分をターゲットとしてニオイの原因になる「アポクリン腺」・汗を出す「エクリン腺」の2種類の汗腺を破壊し機能を失わせていきます。失われた汗腺は復活しませんので、長期的な作用をもたらします。

【ミラドライの特徴】

  • 切らない ⇒ 傷痕が残らない
  • ダウンタイムが少ない(手術は合併症のリスクが高く、術後安静が必要)
  • 長期的な作用が持続(ボトックス注射は作用持続が3~6ヵ月程度)
  • 厚労省では腋窩多汗症で薬事承認を取得
    (米国FDAでは腋窩多汗症、腋臭症、減毛の適応承認を取得)

ミラドライの作用機序

吸引により皮膚を固定し、皮膚表面を冷却しながらマイクロ波を照射します。

真皮と皮下組織の伝導性・誘電率が異なるため、皮下組織でマイクロ波が反射し、白枠で囲んだエリア(皮下3〜5mmの層)にエネルギーが蓄積します。

高含水組織である皮膚及び水分を多く含む汗腺の水分子が、振動・回転することで熱が発生しエクリン腺・アポクリン腺にダメージを与えます。(オレンジの部分)ミラドライのクーリングシステムにより表皮から真皮(青っぽい部分)は冷却され、やけどを防ぎます。

【その他治療との比較】

*1: 術後安静、脇の圧迫固定、患肢挙上制限、入浴制限など
*2: 皮下血腫、皮膚壊死、色素沈着、瘢痕拘縮、ケロイドなどの合併症のリスクがあります。
*3: 施術直後から翌日に患部周辺の腫れやむくみが出ますが、短期間で改善します
*4: 多汗症の原因であるエクリン腺は皮膚の非常に浅い部分に存在します。手術で取り除く場合、皮膚が薄くなりすぎて皮膚壊死のリスクが高くなるため、一般的には行われていません。
*5: 重度の腋臭症の場合は、手術の方が効果が高い場合があります。

治療の流れ

1.診察

診察・施術内容の説明を行い、施術希望の場合は施術日を決めます。
治療前の注意点についても説明します。

2.局所麻酔

照射範囲をおおまかにマーキング(有毛部)し、照射範囲に麻酔をします。

3.マーキング

麻酔をすると皮膚が膨らむため、再度丁寧にマイクロ波を照射する部分のマーキングをインクの転写シートを用いて行います。

4.マイクロ波照射

照射中は基本的に痛みはほとんど感じません。治療時間は両脇で約60分程度です。

5.冷却

照射部に抗生剤入り軟膏を塗布した後にアイスパックでしっかり冷却します。

副作用:治療部位の浮腫・疼痛・硬化、皮下出血、熱傷、違和感など
費用 :料金案内参照
治療期間:両脇で約60〜90分
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