顔面

他院皮膚科でニキビといわれ８ヶ月以上前から軟膏を外用していたそうですが改善せず当院受診された方です。病理検査の結果、石灰化上皮腫でした。石灰化上皮腫は典型例では皮下にかたいしこりを触れて皮膚表面は肌色もしくは青黒く見えるものが多いですが、本症例のような非典型的な外観のものも多いため注意が必要です。

頚部

やや青黒く見えて皮下に石様硬のしこりをふれる、典型的な石灰化上皮腫の所見です。
頚部の傷痕は術後半年～1年程度かけて徐々に目立ちにくくなっていきます。

（頚部の石灰化上皮腫
その他の症例はこちら）

上腕

四肢などの創縁にテンションがかかりやすい部位では、創縁がやや盛り上がるようにevertさせて縫合するのが、肥厚性瘢痕やケロイドを予防するコツです。

腰部

腰部の皮下に石の様に硬いしこりができて当たると少し痛いとのことで切除を希望されました。一塊で摘出しています。

下腿

左下腿に約2年前から潰瘍ができ、中から白い塊のようなものが見えていてよく出血することがあったそうです。他院皮膚科で軟膏外用を指示され継続していましたが、一向に改善せずに当院受診されました。エコー検査で石灰化上皮腫を疑い、手術にて切除しました。病理結果は石灰化上皮腫でした。